動物の愛護及び管理に関する法律

この情報は、動物の健康及び安全の確保並びに危害又は迷惑等の防止が図られるように、動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第8条第4号の規定に基づき、動物購入の契約に当たって、あらかじめ購入動物の特性及び状態に関する説明及び説明書の交付を行うために作成したものです。

疑問の点は遠慮なくご質問いただき、十分な理解のもとに適正に飼養保管されますようお願いします。

品種等の名称  和名:フトアゴヒゲトカゲ
 英名:Bearded Dragon (Central Bearded Dragon、Inland Bearded Dragon)
 学名:Pogona vitticeps
 爬虫綱 有鱗目 トカゲ亜目 イグアナ下目 アガマ科 アガマ亜科 アゴヒゲトカゲ属

フトアゴヒゲトカゲは自分で体温の調節ができない外温動物であることから、寒くなると体が動かせなくなり、餌も食べることができなくなるため適切な温度環境を作ってやる必要があります。また、カルシウムの吸収を促すための紫外線要求量が多いため、頻繁な直射日光による日光浴が必要です。なお、室内飼育の場合には強い紫外線灯の設置が必要です。

複数同居については、序列争いや縄張り争いをする事があり、ケガやそのストレス等の危険性がありますのでできるだけ避ける事。特にサイズが違う個体同士の場合はストレスによる成長不良や小さい個体が大きい個体に食べられてしまう危険性がありますので必ず個別飼育にしてください。

性成熟時の標準体重、標準体長その他の体の大きさに係る情報  性成熟時(生後5〜7ヶ月):標準体重80〜250g、標準体長30〜40p
 フルアダルト時:標準体重250〜500g、標準体長40〜60p
平均寿命その他の飼養期間に係る情報  寿命:生後5〜10年といわれています。
 平均寿命:統計データなし
飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模

飼養施設は、動物の大きさや習性に応じた十分な広さを備えたものを用意しましょう。また、清掃等が容易で、逃げ出したりしない構造のもの、突起物等により傷害等を受けるおそれがないものを選びましょう。

○単独飼育なら60cm×45cm×45cm以上、複数飼育なら90cm×45cm×45cm以上のガラス製、木製などケージ。

○ケージ内に紫外線灯、バスキングランプ、保温器具、床材が必要です。シェルターや水入れなどもあった方が良いでしょう。

参考(フトアゴヒゲトカゲの飼育環境)

適切な給餌及び給水の方法

 雑食性の種であるため、エサ用の昆虫類・マウスなどと野菜・果実・野草などをバランス良く給餌します。また、飼育下では不足しがちな、カルシウム等のビタミンや栄養剤を必要に応じて補給します。

○食事の回数や量
 種類、成長のステージ、季節、体調に合せて適量を調整しながら給餌
目安としては生後2ヶ月まで:毎日1、2回コオロギ(5〜7mm)を中心に与える。
生後2ヶ月超〜1年まで:毎日1回コオロギや葉野菜を与える。
生後1年超:2、3日に1回葉野菜を中心に与える
○飲み水

水分は主に餌から摂取するので、餌を食べていれば特に水分補給の必要はありませんが、水入れを設置しても良いし、朝夕に霧吹きをすると摂取することもあります。また、温浴をさせると水分を摂取することもあります。
○注意すること

動物によっては、与えてはいけない食べ物があるので注意が必要です。また、与え過ぎによる肥満も、動物の健康にとっては好ましくありません。
1.人の食べ物をみだりに与えないこと。トカゲ類と人とは体のつくりや必要な栄養バランスが違うので、病気の元になるおそれがあります。
2.餌を残したときはその日にうちに片付けること。餌を放置すると腐敗したり、夜間コオロギに生体が囓られたりする場合があります
3.食事の与え方を間違えると拒食してしまい障害を起こす例がありますので、飼育書等を参考に、適切な種類の給餌に心がけましょう。
4.水入れを常設する場合は、蒸れに注意します。

参考(フトアゴの餌)

適切な運動及び休養の方法

十分な広さの飼養施設であれば意識的な運動は特に必要としません。
消灯後は暗くし、静かな環境に置くこと。飼育下における冬眠は、危険が伴うことがあるので、冬でも冬眠させないように暖かな環境を維持する方が望ましい。

主な人と動物の共通感染症その他当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法
○共通感染症
サルモネラ菌による感染症の可能性あるので、ふんや尿は早めに処理し、動物の体や生活環境を清潔にする。過度の接触は慎み、生体を触った後は必ず手を洗う。乳幼児、体力の低下してる者などには直接触らせない。


サルモネラ症:不衛生な水環境等が原因で起こる、細菌性の食中毒の代表的な病気。人に感染すると、急性胃腸炎等の症状が出て、ときには敗血症を起こし命にかかわる事態になる場合もある。
 幼児・高齢者・妊婦は特に注意を要する。実際に、国内でも、ミドリガメから感染した事例がいくつか報告されているが、トカゲ類も保菌しているので注意を要する。

○かかりやすい主な病気
クル病:カルシウムの吸収を促すために紫外線等の設置、ビタミンD3の投与、直射日光による日光浴を心がける。
細菌等感染症:適切な温度管理に努めること
脱皮不全:適切な湿度管理に努めること
寄生虫感染症:排泄物は早めに処理し、清潔な環境の維持に努める。
○健康管理と予防方法
 動物がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期に発見するためには、常に元気・食欲・尿や便の状態などに注意していることが必要です。


 良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしいときは早めに受診しましょう。なお、病気になったときにあわてるより、普段から正しい飼養管理に心がけることが最大の疾病予防といえます。


 共通感染症を予防するためには、過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理をする、動物の体や生活環境を清潔にする、動物の体に触れたりふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。


 また、ケージ等については定期的に消毒するように心がけましょう。そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。また、飼い主自身や家族の健康状態にも注意し、異常があれば医師に相談してください。
参考(フトアゴのトラブル)
 不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)  該当なし
チに掲げるもののほかみだりな繁殖を制限するための措置(不妊若しくは去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)

飼養頭数が増えて、適切な飼養管理ができなくなってしまった場合には、動物を劣悪な飼養環境下に置くこととなるだけでなく、人に迷惑や被害等を及ぼしたり、遺棄や虐待等の違法な事例を発生させることとなります。 また、母体にも過度な負担をかけて、衰弱させてしまうおそれがあります。

動物が繁殖し、飼養数が増加しても適切に飼養できる場合以外は、できる限り繁殖を制限するように努めましょう。
繁殖を制限する主な方法としては、雌雄の分別飼育などがあります。

遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容
○動物の愛護及び管理に関する法律

1.動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。

2.動物の取扱業(販売、保管、貸出し、訓練、展示)を営もうとする者は、当該業を営もうとする事業所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。
○飼い主の責務等として、次のことを守るように努めることとされています。

1.動物を「命あるもの」と認識し、みだりに殺し、傷つけ、苦しめないこと(基本原則)。
2.動物の種類、習性等に応じて適正に飼養保管し、動物の健康及び安全を確保すること(健康等の確保)。
3.動物が人の生命・身体・財産に害を加え、人に迷惑を及ぼさないようにすること(危害や迷惑等の防止)。
4.動物に起因する感染症について正しい知識を持ち、予防に必要な注意を払うこと(人と動物との共通感染症の予防)。
5.動物の所有者を明らかにするため、マイクロチップ等による個体識別措置をするように努めること。(所有者の明示)。
6.「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準(平成14年5月28日環境省告示第37号)」を遵守すること。
7.みだりな繁殖により適正飼養が困難にならないように、必要に応じて雌雄の分別飼育等を行うこと(繁殖制限)。
罰則   動物の愛護及び管理に関する法律第44条

1.愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
2.愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、50万円以下の罰金に処する。
3.愛護動物を遺棄した者は、50万円以下の罰金に処する。

※それぞれの地方公共団体においては、条例により、別途動物の愛護及び管理に関する特別の規定を制定している場合があります。
性別の判定結果  個別記載
生年月日(輸入等をされた動物であって、生年月日が明らかでない場合にあっては、推定される生年月日及び輸入年月日等)  個別記載
不妊又は去勢の措置の実施状況(哺乳類に属する動物に限る。)  該当なし
生産地等  生産国:日本 (Captive Breed) 原産国:オーストラリア
所有者の氏名(自己の所有しない動物を販売しようとする場合に限る。)  自己所有
当該動物の病歴、ワクチンの接種状況等  該当なし
当該動物の親及び同腹子に係る遺伝性疾患の発生状況(哺乳類に属する動物に限り、かつ、関係者からの聴取り等によっても知ることが困難であるものを除く。)  該当なし
イからレまでに掲げるもののほか、当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項

 動物の健康を保つためには、日頃の手入れは大切です。体中をくまなく観察することは、病気や異常の早期発見につながります。ただし、神経質な種も少なくありませんので、このような場合は、目視による観察を心がけましょう。

○清掃等

動物の健康と安全を守るため、汚れの程度を見ながら必要に応じて掃除や消毒を行い、適切な衛生状態を維持しましょう。

○温浴

体を清潔にしたり、代謝を上げるために適度の温浴が効果があります。また、温浴中に水分補給を行う事があります

○環境

・適切な日照や通風等の確保を図り、適切な温度や湿度が維持された飼養環境を確保しましょう。
・自分で体温の調節ができない外温動物であることから、寒くなると体が動かせなくなり、餌も食べることができなくなる。適切な光源等を用いて体温の上昇を図り、25度〜30度を目安に適切な温度を保つこと。
・カルシウム等の代謝を促すため、日光浴や昼間の時間帯に点灯する紫外線照明が必要である。
・餌やなわばりをめぐって争うことが多いので、繁殖などを行う場合以外は、複数での飼育は避けること。

別途参照(フトアゴヒゲトカゲについて)