フトアゴ飼育に役立つ(かもしれない?)知識

フトアゴ飼育に役立つ(かもしれない?)知識を集めてみました。

所詮、素人が調べたものなので不用なものばかりだったり、間違いや不適切な表現があると思います。

頭から信じたりせず、参考程度にとどめておいてください。

間違いなどの指摘がありましたら、どんどんお願いします^^;

○光

人間が眼で色として認識できる波長域の光(電磁波)を「可視光」と呼び、可視光より波長の長いものを「赤外線」短いものを「紫外線」と呼んでいます。
可視光といっても基準は人間なので、生物によっては波長域が異なり、人間には見えないとされている波長を見る(感じる)ことができる生物が多く知られています。
人間の可視光はおおよそ380nm〜770nmの範囲で波長の短い方が紫色に、長い方が赤く見えます

○赤外線

可視光より波長の長い光を赤外線といいます。
赤外線はものに反射や吸収が少なく遠くまで届きます。また、物質に吸収された赤外線は熱エネルギーに変換され温度を上げる効果があります。
特に波長の長いものを遠赤外線と呼び、暖房器具などの謳い文句の一つとしてよく遠赤外線効果などと使われています。
爬虫類は、変温動物で自らの力で体温をコントロールする機能を持っていません。
そのため日光浴をすることにより、太陽光線の中の赤外線を浴び、体温を上げる事によりはじめて活動できるようになります。
これをバスキングといい、飼育下においては太陽光の代わりに白熱電球などをバスキングライトとして使用します。

○バスキングライト

ハロゲンランプや白熱電球は、フィラメントに電圧をかけ高温に白熱し、その熱により可視光を放射させる光源です。
放射熱によるライトはフィラメントの温度限界により、UVBを放射することはできないようですが、可視光や赤外線を放射することから熱源として利用するのに適しているといわれています。
爬虫類用のバスキングライトは放射熱によるライトで色々なメーカーから市販されていますが、普通のレフ球でも効果は同じようです

○ナイトランプ

バスキングライトとは別に夜間の保温を目的としたライトをナイトランプや赤外線保温球と呼ばれています。
白熱電球の可視光をカットし、赤外線を中心に放射する製品が多く見られます。
保温球以外にも保温を目的としたセラミックヒーターやパネルヒーターなどの製品もあります。

○紫外線

可視光より波長の短い光を紫外線といいます。
紫外線はものに反射や吸収されやすい性質を持っています。また、吸収されると細胞を破壊する程の非常に高いエネルギーを持ち、日焼けを起こしたり、殺菌効果を有する事が知られています。
紫外線には肌を傷めたり、老化を促進するなどの悪いイメージがつきまとっていますが、カルシウム吸収には欠かせないものであり、これは人間や爬虫類も同じで適度に紫外線を浴びる事が大切です。
紫外線はさらに波長により、UVA、UVB、UVCの3種類に分けられています。
UVA
波長が315〜400nmの長波長紫外線で、到達性が高く、曇り空やガラス越しでもある程度届き、正常な脱皮を促したり、生物を活動的にさせ、食欲増進や正常な繁殖行動をもたらす作用があるといわれています。
UVB
波長が280〜315nmの中波長紫外線で、特に310nm付近の波長は体内でビタミンD3を作り出すために必要とされています。
太陽光のUVBは大部分はオゾン層に遮られており、地上に届いたものでもガラスなどを透過しないため、閉め切った室内にはほとんど届きません。
木陰などで腕や顔を出してる程度で十分効果があるといわれています。また、反射性が高いことからガラス窓を開けさえすれば乱反射によってUVBを浴びる事ができるようです。
最近では紫外線透過アクリルというものが存在しますがまだ少し高価なようです。
UVC
波長14〜280nmの短波長紫外線で、オゾン層に遮られほとんど地上には到達しないといわれており、細胞破壊をもたらす有害な紫外線で殺菌灯などで利用されています。

○紫外線灯

屋内飼育においては紫外線を浴びることはかなり制限されます。
それを補うために紫外線灯を設置するわけですが、紫外線灯から放射されるUVBの到達距離は非常に短く、あまり離し過ぎると効果がなくなってしまう場合もあり、一般的には30pの距離が適当とされているようです。
ただし、太陽光に代わる紫外線灯はありません。紫外線量は弱過ぎても強過ぎても問題があり、紫外線灯は補助的なものと考え、できるだけ日光浴をさせた方が良いと思われます。

蛍光管タイプ
一般的な紫外線灯で価格も安いです。蛍光管が使用できる灯具が必要になります。
低圧の水銀ガスを封入した管球の中で放電し、放射された紫外線を蛍光膜によって可視光線に変換するものです。
紫外線照射には適しているといわれていますが、紫外線照射の寿命が短く、3ヶ月〜1年で半減するといわれていています。
紫外線照射を考えると点灯していても交換の必要があるようです。

HIDランプ
HIDランプ(High Intensity Discharge Lamps)は、金属蒸気中の放電によって発光するメタルハライドランプ(メタハラ)、高圧ナトリウムランプ、水銀ランプの総称で、高輝度放電ランプ(高輝度放電灯)とも呼ばれています。
通常安定器が必要となりますが、セルフバラスト水銀灯のように安定器が不用なものもあります。 ただし、セルフバラスト水銀灯の発光効率は普通の白熱電球並みで、ワット数が同じでも安定器が必要な水銀灯の約1/2の明るさになってしまうようです。
HIDランプの中でも、メタルハライドランプは高圧水銀蒸気中に種々の金属ハロゲン化物(メタルハライド)を添加した高圧放電ランプで、添加する金属が多様に選べるため、用途に特化した放電ランプとなる可能性があります。
UVBを含む幅広い波長の放射が可能な事から、太陽光に一番近いライトと考えられています。

○ビタミンD3

カルシウムを摂取するためにはビタミンD3が必要です。
紫外線の中でもUVBと呼ばれる波長は体内においてビタミンD3(コレカルシフェロール)を生成する際に必要とされています。
生体の皮膚に存在するプロビタミンD3(7−デビドコレステロール)にUVBが作用することでビタミンD3が生成されます。
ビタミンD3は肝臓で25-ヒドロキシビタミンD3に変わります。体内を循環するビタミンD3は主にこの形です。
この25-ヒドロキシビタミンD3が腎臓で1,25-ジヒドロキシビタミンD3に変わることにより、ビタミンD3としての活性を発揮するようになります。
活性ビタミンD3はカルシウムの代謝を調節することからビタミンDホルモンとも呼ばれています。
こうしてできたビタミンDホルモンは腸に働きかけて、食品中のカルシウムを吸収して血液中に送ります。
ビタミンD3は脂溶性で経口摂取もできます。ただし、体内で生成されたものと違い、過剰に摂取すれば内臓に障害を与える事もあるようです。

○ビタミンD3欠乏症と
 過剰症

屋外で適度に日照を受けることのできる場合は、食事からのビタミンD3摂取が不足してもビタミンD3欠乏症はほとんど起こりません。
しかし、屋内飼育においては、ビタミンD3の生成不足により欠乏症が起こる場合があります。
ビタミンD3欠乏によりカルシウム吸収が阻害されると、血液中のカルシウム濃度を低下させないため、骨などから蓄えられてたカルシウムが放出されます。
骨からのカルシウム放出が続くと、肋骨や下肢骨の変形を特徴とするクル病が現れます。
初期の段階だと食事へのカルシウム補充とともに、ビタミンD3投与によって症状が改善されますが、ビタミンD欠乏状態が長期に続くと骨格の変形から恒久的な歩行障害へと進展する場合があります。
ビタミンD3欠乏症とよく似た症状を呈するものにビタミンD抵抗症があります。
これは、ビタミンDの摂取量や皮膚での生成量に異常は無いものの、体内でのビタミンDの活性化障害あるいは腸や骨でビタミンD3作用が起こり難いために結果的にビタミンD3欠乏症と同様の症状が現われてくる疾患です。
逆にビタミンD3を過剰に摂取すると様々な副作用が現われてきます。
過剰症としては、胃壁へのカルシウムの沈着、高カルシウム血症、軟組織の石灰化、腎障害などがあります。
ビタミンD3の摂取によって過剰症が起こることは稀ですが、その1000倍の生物効力を有する活性型ビタミンDあるいはそのプロドラッグである1αーヒドロキシビタミンDなどの使用については十分な注意が必要です

○低カルシウム血症

通常、血中カルシウム濃度は厳密にコントロールされており、腸からの吸収、腎臓からの排泄、骨からの放出、骨形成などによりバランスが取られています。
このバランスが崩れ、血液中のカルシウム量が減少すると低カルシウム血症の症状が現れます。
低カルシウム血症では、末梢神経の興奮性の高まりによる筋肉の持続的な硬直によるしびれ、痙攣、嘔吐、嗜眠状態などの症状が現れるようです。
低カルシウム血症の原因としてはカルシウムの摂取量の不足やビタミンD3の欠乏のほかに副甲状腺ホルモンの異常、マグネシウムなどミネラルの不足、腎臓の機能障害、膵炎などがあるといわれています。