○フトアゴを迎える前に

まず、事前に環境を整えます。(環境例) ケージ、紫外線灯、バスキングライト、床材は必ず必要になります。

ケージの大きさは、ベビーなら60cm×30cm位でもOKですが、いずれ40cm以上になるので、最初から90cm×45cm位のケージを用意した方が良いかもしれません。 材質はガラス、アクリル、木製等一般的な物であれば何でも良いです。

紫外線灯は屋内飼育(まず屋外はないと思いますが^^;)の場合は必ず必要になります。

バスキングライトはW数によって温度がかなり変わりますので、事前にセッティングして、温度が何℃位になるか計っておくと安心です。

床材は誤飲しないものあるいは誤飲しても大丈夫なものを選びます。

温度が低い時期なら保温球が必要になります。その他温度計シェルター水入れなども用意した方が良いかもしれません。

餌も事前に用意しておきます。一般的には若干小さめのコオロギが良いと思います。大抵のフトアゴはコオロギなら食べ慣れてると思いますから^^;


○生体輸送

ショップ等から直接連れて帰れる場合は良いのですが、通信販売や輸送を伴う個人売買等の場合、生体の輸送には注意が必要です。 特に真夏や真冬には届いてみたら弱っていたり、死着する可能性もあります。また、中元・歳暮シーズンには配送業者も忙しく、予定時刻に届かない可能性もあります。


輸送はある程度温度の低下を想定し、生体の活動を抑えて行います。

輸送する3、4日前から餌切をする場合がありますが、これは温度を下げた時、当然消化器官の活動も止まるので、消化器官内に食べた物が残るのを防ぐためです。 消化器官内に食物が残った場合、最悪中で腐り消化器官にダメージを与える可能性があります。

餌切りが必要かどうかは、温度と輸送期間を考えて判断しますが、翌日着なら特に必要ないようです。 また、生体が容器の中であまり動かないように詰め物等をする必要もあります。


暑い時期は温度上昇により蒸れや脱水症を引き起こす事があります。これくらいの暑さならって思っても輸送中の車内温度は想像以上です。

真夏には輸送を避けた方が良いのかもしれませんが、最近は輸送状況もだいぶ良くなったようです。


寒い時期、最低気温がベビーの場合は15℃、セミアダルト以上の場合は10℃を下回る場合、使い捨てカイロで温度調節する必要があります。

逆に最低気温がその温度以上の場合は寒さを感じてもカイロは不要と思います。 多少温度が低くなる事より、カイロを入れる事による蒸れや火傷、脱水症の方が怖いと考えるからです。


カイロを使う場合の注意点として、カイロは化学反応により発熱するため、温度がかなり低い場合発熱しません。また、発熱する際に酸素を消費します。 箱を二重にし、生体が寒暖を選べるよう内箱の外側に貼るようにし、内箱は生体の寒暖による移動を可能とし、酸欠を防ぐためにも生体の二回り程度の大きさにし、カイロを貼った面が中心に来るように寄せて外箱に入れ、隙間にはきちんと新聞紙等を詰め、箱が動かないように固定すると良いと思います。

真夏や冬場以外の生体の発送にはあまり注意をする必要はないのかもしれませんが、せっかくの生体ですから発送方法をよく打ち合わせし、納得してからの方が良いと思います。


生体の輸送については、どの運送会社でも基本的には禁止されているようです。
実際には黙認あるいは暗黙の了解って事で輸送されていることもあるようですが、これは何かあった場合、運送会社に責任を取ってもらう事も文句を言う事もできないという事です。
営業所止め置きを利用するなど少しでも輸送時間を短くする事を考え、リスクを納得した上であくまでも
輸送は自己責任において行ってください。

しっかり梱包できていれば、現実にはそう大きなトラブルはあまりないと思いますが・・・^^;

○フトアゴを迎えたら

まず環境に慣れさせます。 いきなりコオロギを食べるほどの環境の変化に強い個体もいるようですが、多くの個体は多少ストレスを感じるようです。

特に落ち着かないようなら強いライトは控え、ケージを布等で目隠し、温度湿度を少し高めにして静かにしてやるのが良いようです。

逆に夜間は温度が高すぎると熟睡できず、調子を崩す場合があるので注意が必要です。
特に長距離輸送された個体は数日後に突然変調をきたす場合もあるので油断は禁物です。


○落ち着いてきたら

少し様子を見て落ち着いているようなら餌を与えてみます。
餌は少し小さめのコオロギにし、もし、食べたとしても与えすぎると吐き戻す事があるので注意が必要です。

霧吹きをしてやると水分を取る場合もあります。
餌を食べて糞をしたらとりあえず安心です。
餌を食べない場合は引き続き1、2日様子を見ます。
完全に環境に慣れるには1月位かかる場合もあるので焦りは禁物です。


○強制給餌

1週間位様子を見て餌を食べない、あまり動かない、目を閉じている等の場合は手遅れになる前に強制給餌等が必要になります。

このタイミングややり方はかなり難しく、経験豊かな人に相談しましょう。
病院を考える必要もあるかもしれません。


○餌

雑食性という事で色々な餌がありますが、消化の事を考え消灯90分〜2時間前以降には与えないようにします。

メインとなるのはコオロギですが、動物性の餌としてはミルワームブドウ虫マウス等があります。

まずはコオロギは後ろ足を取ってから与えてみましょう。
飛び跳ねなくて捕まえやすくなります。また、大きいコオロギの後ろ足は堅く、ほとんど消化されないだけでなく、消化器官や排泄口付近を傷つける場合もごく希にあるようです。

食べ残したコオロギは必ず取り除きます。 そのままだと夜中に大事な生体を囓ったり、生体にストレスを与える場合があるからです。

慣れてきたらミルワーム、ブドウ虫や植物性の餌など色々な餌を与えてみるのも良いかもしれません。